タヒチの黒真珠、知っているようで知らない話
タヒチのお土産と聞いて、黒真珠を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
深みのある黒、グリーンやブルーの輝き、光の当たり方によって変わる色合い。ひと粒ずつ異なる表情を持つ黒真珠は、タヒチを代表する特産品のひとつです。
ところで、黒真珠はどうやって生まれるのか、なぜこんなに色の違いがあるのか、ご存じでしょうか。
今回は、タヒチ旅行で出会える黒真珠について、少し掘り下げてみます。

黒真珠はどうやって生まれる?
タヒチの黒真珠は、主にフレンチポリネシアのラグーンで養殖されるクロチョウガイから生まれます。
養殖では、貝の中に核などを入れ、その周囲に真珠層が重なっていくことで真珠が形成されます。美しい真珠に育つまでには時間がかかり、すべての貝から商品になる真珠が採れるわけではありません。
海の環境や貝の状態、養殖に携わる人々の技術と手間があってこそ、ひと粒の真珠が生まれるのです。
ライアテア島やタハア島を訪れるなら、黒真珠の養殖場見学ツアーに参加するのもおすすめです。
真珠が育つ仕組みや養殖の工程を知れば、ジュエリーショップに並ぶ真珠も、今までとは違って見えてくるかもしれません。

黒真珠は黒いだけじゃない!
「黒真珠」という名前から、真っ黒な真珠を想像するかもしれません。でも、実際には色合いも輝きもさまざまです。
グレーやシルバー、グリーン、ブラウンなどの地色に、ブルーやピンク、パープルなどの色味が重なることもあります。
真珠の色を見るときに面白いのが、「地色」と「オーバートーン」という考え方です。
地色は真珠全体のベースとなる色。オーバートーンは、その上にふんわりと重なって見える色合いです。さらに、複数の色が虹のようにきらめくこともあります。
こうした色の重なりが、黒真珠ならではの奥行きのある輝きを生み出しています。
例えば、グリーンを基調にピンクやパープルの色味が重なるものは「ピーコック」と呼ばれます。孔雀の羽を思わせる華やかな色合いで、黒真珠の代表的な色のひとつです。
ほかにも、深い赤紫を思わせる「オーバジン」など、色合いを表すさまざまな呼び名があります。
ただし、こうした呼び名がすべての養殖場で統一されているわけではありません。色の分類や名称は、販売業者などによって異なる場合があります。
同じ黒真珠でも、ひと粒ごとに色や輝きが違う。そこが魅力なんですね。

色の分類色合いの特徴(例)
Dark(ダーク)黒に近い濃いグレーなど
Grey(グレー)明るいグレーから濃いグレー
Silver(シルバー)銀色を思わせる色合い
Green(グリーン)緑系の色合い
Peacock(ピーコック)グリーンを基調に、ピンクや紫などの色が重なる
Blue(ブルー)青みのある色合い
Aubergine(オーバジン)ナスの皮のような赤紫系
Pistachio(ピスタチオ)黄緑系の色合い
Gold(ゴールド)金色を思わせる色合い
養殖場では、どうやって真珠を選別する?
養殖場で収穫された真珠は、そのままジュエリーになるわけではありません。
真珠を洗浄したあと、大きさや形、色、光沢、表面の状態などを確認しながら選別していきます。
例えば、同じような大きさの真珠でも、表面の輝きが強いものと、少し落ち着いた光沢のものでは印象が違います。また、真円に近いものもあれば、ドロップ形や個性的な形のものもあります。
色の選別も興味深いところです。
一見すると黒っぽく見える真珠でも、光の当たる角度を変えるとグリーンやブルー、ピンクなどの色味が浮かび上がることがあります。色を見比べながら、似た特徴を持つ真珠を分けていくのです。
ネックレスなどを作る場合には、複数の真珠を並べたときの色や大きさ、輝きの調和も大切になります。
こうして、たくさんの真珠の中から、それぞれの個性を見極めていきます。
養殖場を訪れる機会があれば、ぜひ聞いてみたいのが「この真珠は、どこを見て選ぶのですか?」という質問。
実際の選別方法や色の分類は養殖場によって異なるので、現場の人に話を聞けば、ガイドブックだけではわからない発見があるかもしれません。

値段は何で決まる?
黒真珠の価格は、大きさだけで決まるわけではありません。
一般的には、次のようなポイントが評価されます。
- 大きさ: 大きな真珠ほど希少性が高くなる傾向があります。
- 形: 真円に近いものは人気がありますが、個性的な形にも魅力があります。
- 光沢: 表面にどれだけ美しい輝きがあるか。
- 表面の状態: 傷や凹凸がどの程度あるか。
- 色合い: 地色や、表面に現れる色の組み合わせ。
もちろん、市場での人気や希少性なども価格に影響します。
高価な真珠が、必ずしも自分にとって一番魅力的とは限りません。グリーンの輝きに惹かれる人もいれば、シルバー系の落ち着いた色合いが好きな人もいるでしょう。
色や形を見比べながら、自分好みのひと粒を探すのも、黒真珠選びの楽しみです。

タヒチ旅行で、黒真珠に出会う
タヒチでは、黒真珠を扱うジュエリーショップのほか、島によっては養殖場を訪れるツアーもあります。
特にライアテア島やタハア島への旅行を予定しているなら、養殖場見学を旅のプランに加えてみてはいかがでしょうか。
真珠が育つ海の環境や養殖の仕事について知り、実際に色や形の違う真珠を見比べる。そんな体験をすれば、黒真珠が単なるお土産ではなく、タヒチの海と人々の仕事から生まれたものだと感じられそうです。
購入を考えている場合は、色や光沢、表面の状態などを実際に見比べ、品質や価格、保証書についても確認しておくと安心です。
パペーテのショップでは、選んだ真珠をネックレスやピアスなどのアクセサリーに加工してくれるところもあります。
あと、タヒチ島にはパール博物館もありますので、時間があったら訪れてみてください。
https://www.robertwan.com/pearl-museum
タヒチのショッピングツアー情報は こちら から
真珠の養殖場訪問が含まれるツアーは こちら から
(タヒチ ツアーコンサルタント 星井)


