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今回はバヌアツの世界文化遺産、「ロイ・マタ首長の領地」を紹介します。
ロイ・マタとは、バヌアツのエファテ島周辺を支配する首長の総称。現在では地位を示す称号であって個人名ではないのですが、世界遺産が指しているのはロイ・マタいう名の初代首長となった人物です。
そのロイ・マタという男は地元で語り継がれていた伝説の英雄。長い間実在したのか、想像上の人物なのかは議論の的となっていましたが近年その実在が証明されたんです。
ロイ・マタは1600年頃に活躍した人物。部族間の争いを終結させ、島に平和をもたらしたリーダーでした。見晴らしのいい海辺に家を構え、バヌアツの人々から崇拝されていましたが、最後は弟の放った毒矢に倒れたとされています。
バヌアツ初の世界遺産登録地となったロイ・マタ首長の地は、3つのエリアに分かれています。物語に登場する「邸宅」「臨終地」「墓」がその場所で、それぞれがバヌアツの3つの島に点在しています。バヌアツのロイ・マタ文化や伝統を伝える稀少な証拠として、世界遺産に登録されたのです。
首長ロイ・マタにゆかりのある世界遺産はエファテ島、 レレパ島、 エレトカ島の3つの島に点在しています。
エファテ島のロイ・マタの住居跡とレレパ島のロイ・マタが命を落としたフェルス洞窟は個人で勝手に立ち入ることはできないので、許可をとっている観光ツアーに参加するようにしましょう。
ロイ・マタの墓があるエトレカ島は聖地ということで地元の人でも立入禁止になっています。
ツアーでは、エファテ島とレレパ島をボートで回ります。
世界遺産を巡り実在した英雄ロイ・マタの生涯に思いを馳せてみるのも、一味違うステキなバケーションの過ごし方ですね。
Tangkyu tumas