Ni Sa Bula !
さて、今回はとてもまじめなニュースです。
フィジー政府観光局は、ママヌザ諸島のマロロ・ライライ島近くに「BULA リーフ」と名付けたサンゴ礁の養殖場が設置されたと発表しました。同島にあるプランテーション・アイランド・リゾートとNGO団体のCorals for Conservationが、ユネスコ承認の「希望のリーフ」プログラムの一環として設置したものです。
2024年6月8日の世界海洋デーを記念した、「希望のリーフ」の初プロジェクトは、ユネスコの「海の10年のアクション(Ocean Decade of Action)」の1つとして認められた史上最大のサンゴ救助プロジェクトです。Bulaリーフの様子は、youtube 動画でもご覧いただけます。
近年の異常ともいえる気候変動による海水の温暖化により、地球全体のサンゴ礁が広範囲にわたって脅威にさらされて続けていて、一説には次の30年以内に絶滅するという予測までされています。
この状況を重く受け止めたプランテーション・アイランド・リゾートは2018年以来、「希望のリーフ(Reefs of Hope)」の創設者であるボーデン・ケルビー博士と協力し、加えて海洋生物学者やボランティアの協力を得ながら、様々な場所で実験を行い、2023年9月より、この地域でサンゴ礁の養殖場をモデル実装サイトとして「BULAリーフ」のプロジェクトに取り組みました。
耐熱性のあるサンゴ礁1000以上を集め、一定の条件が揃うと36度にもなるというこの海中に設置した縦16メートル×横45メートルの高架金属フレーム上にサンゴ礁の植付けを行い、「BULA」の文字を描いています。通常、サンゴ礁は高温になると「白化」して死滅してしまうことが多いのですが、このプロジェクトが成功すれば、高温の海水でも生存可能なサンゴ礁を増やしていけるという、正に「希望のリーフ」なのです。
世界中でこのようはサステナブルな取り組みが行われてきていますね。プランテーションアイランドリゾートは今後も引き続きこのプロジェクトへの協力をしていくそうですので、もし興味のある方、この取り組みに協力をしたいという方には、石でフィッシュハウスを作ったり、シュノーケリングで養殖サイトを訪問するアクティビティを用意しているそうです。
プランテーションアイランドリゾートの詳細は こちら からご確認いただけます。
フィジーで同様のサステナブルな取り組みといいますと、マングローブの植林が頭に浮かびます。水害などから地域を守るとともに、海の環境保護に直接つながる取り組みです。こちらは公益財団法人オイスカ OISCA が中心となって継続的に行っています。